19日、「吉井川が赤く染まっている」との一報があり、さっそく永安橋の袂に駆けつけた。川面に降り注ぐ太陽の光の明るさとは対照的で、血のりのような赤みを帯びたどす黒いものに、吉井川は永安橋から金岡の辺りまで覆われていた。
この「いのしし日記」にも何度となく書き込んだ「吉井川の赤潮」だが、今回はかつてない異常な「赤黒さ」で覆われている。
なぜこんなに毎年毎年深刻になっていくのか・・・ある人は「苫田ダムが原因」と言い、ある人は「上流の企業が原因」とし、ある人は「温暖化と少雨が原因」という。
私は要因を、これらのどれかに特定することは間違いだと考えている。かなりの数の要因が重なり合った「複合汚染」だと思う。ある専門家は、「赤潮の発生は、その水域ごとに要因は異なる」とも指摘し、吉井川のこの部分の要因を具体的に研究するよう指摘している。私も同感である。
かつて吉井川は「葦(あし)」が群生する自然豊かな川だった。その名も「葦の川」とも呼ばれていたほどである。西大寺が発祥で岡山に出た天満屋百貨店の最上階の「葦川(いせん)会館」は葦の茂る吉井川に因んだものと言われている。
複合汚染の浄化は、特定の構造物では不可能であり、特効薬はない。自然の治癒力こそ最大の効果があると指摘する声もある。
葦の茂る川に戻すほどの根本的な治療がこの川には求められているのかもしれない。




