あるテレビ局が、美作市の豪雨災害について、「避難勧告が出ていない地区に避難勧告が出ていたという誤った情報が県のホームページに掲載されていた」ことを繰り返し報道していた。まるで、美作市の豪雨災害の最大の問題がそこにあるかのような報道振りに嫌悪感を覚えたのは私だけではない。現地からも何人もの方から批判の声が寄せられてきた。
何が問題なのか・・・今回の美作市の豪雨災害の最大の問題点は、「避難勧告が出ていないのにネットに誤報された」ことよりも、「避難勧告が出るべき地区(江見地区など)に勧告が発令されていない」という問題ではないのか。
江見の街の古老は本流の吉野川を見て「まだ水嵩が少ない」と安心していたが、北の山家川から急に水が押し寄せ来たと語っている。山家川の上流にアメダスのメッシュにも入らない程の狭い範囲のゲリラ豪雨が発生していたことは素人の私でも、想像できる。
問題は明確である。避難勧告を出す余裕が無いほどの一瞬のゲリラ豪雨に対して、その予知、予報、避難のシステムをどう構築するかという問題が今回の最大の問題なのではないのか。合併で作東支所に人がいなかったことも私は問題だと思う。
盆休みの今日も、被災地と市当局は被災者支援に疲労困憊しながら立ち向かっている。なぜ県北の山間の村に600戸を越す床上浸水の被害が起きたのか、いま被災地は何を訴えたいのか・・・政治も、行政も、マスコミもそこを正面から捉えるべきではないのか・・災害はネットの上ではなく、現場で起きているのである。
(写真は急な水の流れがフェンスをなぎ倒している江見地区)


