国民文化祭の開会式、登壇者の挨拶の中で、「漢字の読み方」で気になったことがいくつかあった。
「吉備国」は普通「きびのくに」と読むのだが「きびこく」と読む人がいた。「節目」を「ふしめ」ではなく、「せつもく」と読む人もいた。またある人は、「白壁」を「しらかべ」と読まずに「しろかべ」と読んだ。
皇室を迎えての場なので「特別の読み方」があるのかもしれないし、大臣ともなると「格式のある読み方」をするのかもしれないし・・・・それならご指摘をいただいて己の不勉強を恥じる以外にないのだが・・。
しかし、「吉備国」は「きびのくに」と読んだ方が風土にあっている。「讃岐国」は「さぬきのくに」であって「さぬきこく」ではないのと同じである。「しろかべ」は単なる「白い壁」であって、倉敷の街並みの「白壁」は「しらかべ」と読んだ方が倉敷の雰囲気に合っている。
司会者やナレーションは「きびのくに」とか「しらかべ」と読んでいたので、余計に違和感があった。
日本はその言葉に「霊が宿る」とされる「言霊」の国である。表意文字である漢字そのものに意味がある上に、さらにその「読み方」で「多彩で豊かな表現力」をもっている国である。
「文化」の「式」だっただけに、一抹の寂しさを感じた次第である。


