映画「ヒミズ」を観て、この映画が話題になっているのは、主演の染谷将太と二階堂ふみがヴェネチア国際映画祭で「最優秀新人賞」を受賞したからだけではないと思いました。やはりすごい映画だなと思います。
これから観る人のために、ストーリーやその顛末は紹介しません。話題になっているいくつかの点に関して、私の感想を述べておきます。
まず、暴力シーンが話題になっていますが、私にとってショックなのはむしろ親が子どもに「お前なんか生きていてほしくないんだ」と詰め寄るシーンです。私が係わった児童虐待事件でも、実際に子どもをこのように扱っていた話しはあります。親にこう詰め寄られた子ども(中学生)は何処に行けばよいのでしょうか。
園子温監督は「震災後に、何もなかったように映画を撮り続けることはできなかった」として舞台を被災地に設定変更したことも話題になっています。それが映画にどのように反映しているのか、原作を見ていない私には判りませんが、最後の希望のシーンにつながっているのだと願っています。
どんな映画にもラストシーンがあります。それは怒りで終わろうが、せつなく終わろうが、希望で終わろうが「映画の主題そのもの」だと思います。この「ヒミズ」のラストシーンは、最近観た映画の中でもとりわけ胸を打つシーンであることは確かです。
ぜひ一度・・と薦めたい映画です。








