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映画「ヒミズ」を観て、この映画が話題になっているのは、主演の染谷将太と二階堂ふみがヴェネチア国際映画祭で「最優秀新人賞」を受賞したからだけではないと思いました。やはりすごい映画だなと思います。

これから観る人のために、ストーリーやその顛末は紹介しません。話題になっているいくつかの点に関して、私の感想を述べておきます。

 

 まず、暴力シーンが話題になっていますが、私にとってショックなのはむしろ親が子どもに「お前なんか生きていてほしくないんだ」と詰め寄るシーンです。私が係わった児童虐待事件でも、実際に子どもをこのように扱っていた話しはあります。親にこう詰め寄られた子ども(中学生)は何処に行けばよいのでしょうか。

 

園子温監督は「震災後に、何もなかったように映画を撮り続けることはできなかった」として舞台を被災地に設定変更したことも話題になっています。それが映画にどのように反映しているのか、原作を見ていない私には判りませんが、最後の希望のシーンにつながっているのだと願っています。

 

どんな映画にもラストシーンがあります。それは怒りで終わろうが、せつなく終わろうが、希望で終わろうが「映画の主題そのもの」だと思います。この「ヒミズ」のラストシーンは、最近観た映画の中でもとりわけ胸を打つシーンであることは確かです。

 ぜひ一度・・と薦めたい映画です。

 


映画はやはり面白い

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仕事が終わっての深夜映画通いが続いています。「深夜専門」ですので、観たい映画と上映時間が必ずしも一致しないのですが、それでも面白い映画はいっぱいあります。邦画では「酔いがさめたら家に帰ろう」「武士の家計簿」「さや侍」「アンダルシア」「死にゆく妻との旅路」「大鹿村騒動記」「上海」「アンフェア」「はやぶさ」「一命」「スマグラー」「素敵な金縛り」などが面白かったです。洋画では「マネーベースボール」「カーズ」「1911」など話題作です。

 

「福島原発事故」問題を考えながら観た「十万年後の安全」は有意義でした。フィンランドが地下5百mの深い穴を掘って放射性廃棄物を埋蔵し、人が入れないように封鎖する実際の事業を描いています。完成は、2百年後の予定で、放射性廃棄物が完全に無害になる10万年間封鎖する計画です。福島原発事故と重ねてみて、日本の「安全神話」の愚かさを思い知らされました。そもそも原発と人間社会は相いれないのです。

時間を忘れるほど楽しかったのは、「素敵な金縛り」です。三谷幸喜監督による法廷サスペンスコメディ。西田敏行の落武者幽霊と深津絵里の三流弁護士による抱腹絶倒のエンタテインメントです。三谷監督の前回の「マジックアワー」もそうでしたが、「さすが三谷幸喜」でした。

1911」はジャッキー・チエン主演により中国辛亥革命を描いたもの。清王朝を打倒し民主中国の道を開いた孫文、黄興や若者たちの生きざまを描いています。

映画は本当に面白いものです。年末年始、観たい映画がいっぱい過ぎて、困り果てているほどです。

 


 話題のナオミ・クライン著「ショック・ドクトリン」を読みました。上下700ページ近い大著ですから「読んだ」といっても、「斜め読み」ですが・・・。

 

 ナオミ・クラインはチリの軍事クーデターからアメリカ南部を襲ったハリケーン、イラク侵攻とアメリカによる占領など豊富な取材をベースに、アメリカの新自由主義を「ショック・ドクトリン」と名付けました。

 

 それは「惨事便乗型資本主義」と訳すことができ、大惨事に付け込んで、否、大惨事を意図的に起こして、人々がそのショックから覚める前に、一部大企業が巨万の富を得ていることを意味しています。著者は、そのショック療法にはCIAのショック療法さえ利用されていると指摘しています。まさに戦慄の事実です。

 

 ナオミ・クラインが列挙する山ほどの事実の中の、次の一つの事実でさえ、戦慄に値します。アメリカのアフガンやイラクへの侵攻の際、国防長官をしていたラムズフェルドが、アメリカの産軍複合体のシンボル的な人物であることは有名です。

 そのラムズフェルドが、同時多発テロの前日に「戦争民営化」の大演説をぶっています。翌日の同時多発テロを口実にしたアフガン、イラク戦争とその後の占領で、ラムズフェルドの関連する大企業は巨万の富を築いているのです。「戦争民営化」の結果、ラムズフェルドの企業が絶好のビジネスチャンスを得たのです。

 

 読み終わった後、3.11の震災・原発事故の後の様々な動きの背景に、ショックドクトリンの野望は見えないのか・・・注目したいと思わざるをえません。 本.jpg


今日9日までが読書週間。いつもなら何かまとまった本を読むのですが、今年は東北支援もあり、何かドタバタして何も読めずじまいです。それでも「活字」が恋しい世代は、「辞書」とにらめっこして楽しんでいます。

 

 「辞書」についていえば、先日の読売新聞「編集手帳」に、次のような句が紹介されていました。

 

褒美(ほうび)の字 放庇(ほうひ)に隣るあたたかし

人の世や 嗚呼(ああ)にはじまる広辞苑

 

整然と並んだ辞書にも、「人生」を読み取ることができるのだと思うと楽しくなります。

 

 辞書の解説に文句を付けることなどできないのですが、納得いかないのは「右」「左」の説明です。

 「右」は「東を向いて南の方」「この辞典の偶数ページの側」とあり、「左」は「東を向いて北の方」「この辞典の奇数のページ」とあります。この説明はその通りなのですが、しかし釈然としません。

「東西南北」や「偶数・奇数」が分からない人の場合は「左右」をどう理解するのか・・それは辞書を引けばよい・・となる訳で、あちこちページをめくることになります。

 

 溢れるネット情報のなか、辞書をめくって「活字」の面白さを知り、「言葉に魂が宿る」という日本語の一字一句の意味の深さを学ぶのも大切かと思います。


南部富士 岩手山

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啄木が愛した岩手山は、啄木の故郷である渋民からはもちろん、盛岡からも、八幡平からもそれぞれ姿を変えて悠然とそそり立っています。
「裾野が広大な樹林に覆われ、そこから発生する水蒸気で夏場は雲が多い」と地元の人が説明するように、結局、雲のない岩手山を見たのは、ほんの一瞬だけ。携帯のカメラで写したのは、八幡平からだけでした。

 「南部富士」といわれるだけあって、その雄大さはさすがです。

南部富士.jpg


東北は一気に秋に

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3.11の「余震」なのでしょうか、東北では地震が頻繁に発生しています。夜中に飛び起きたこともありますし、岡山の家族から「いま地震が起きたでしょう。大丈夫?」との電話も・・。しかし盛岡の人々は「慣れっこです」と悠然としたままです。

 

東北の子どもたちの夏休みは短く、盆明けには一足早い始業式でした。田んぼは黄色を帯びてきており、稲穂が垂れ、その上を赤とんぼが飛び交う光景が目に入ります。

 

寝る際には掛けぶとんが必要になり、毛布を用意した人もいます。気がつけば周囲はみな長袖姿、半袖しか持って行っていない自分が奇異な感じです。

何よりも候補者カーは、暖房をガンガンつけっ放しの走行です。

 

 お盆の盛岡に着いて9日目、東北は一気に秋を迎えています。カゼをひかないように気をつけています。 田んぼ盛岡の.jpg


毛無し山をはじめ県内の山を歩くのが私の趣味の一つだったのですが、選挙や体調の関係で2年ばかり休んでいました。選挙後も横着を構えていましたが、山登りの大先輩から進められ、恐るおそる岡山市内の里山を歩き始めています。

 

 7月に入り、竜の口、新庄山、操山と散歩がてらに歩いてみると、以前よりかはペースダウンしていますが、何とか平均ペースで歩けそうです。何よりも、里山の頂上からの見晴らしの素晴らしいこと・・。

 

 この夏、しっかり汗を出して、秋には大好きな毛無山へ・・と秘かに狙っているところです。 IMG_0521.jpg


岡山市の城下にある「禁酒会館」の裏庭で開催された「おかやまフォークジャンボリー2011希望」で、伝説のフォークシンガー笠木透さんとデユエットさせていただきました。私にとっては「歌手初デビュー?」です。

 曲名は、笠木透さん最高のラブソング「私に人生と言えるものがあるなら」・・・。

 

 ・・私に人生と言えるものがあるなら あなたと過ごしたあの夏の日々

   きらめく草の葉に 心がはずみ 野に咲く花に 心がゆらぐ・・

 

 私は、歌う前の挨拶で、次のようなメッセージを贈りました。

 

 東日本大震災の「3.11」以降、政治家は何を語るべきなのか、詩人はどんな言葉を発するべきなのか、歌手は何を歌うのか・・みんな苦悶しています。

 しかし、笠木さんの歌は、ずーっと以前の歌でも「3.11」に耐えうる歌のような気がしてなりません。それは、笠木さんの歌が、人間そのものを歌っているからだと思います。

 この「私に人生と言えるものがあるなら」も、人間の原点を大切にする歌として被災地に届けたいと思います。

 

 ・・許されるのなら やりなおしてみたい

   できることなら あの日にもどりたい・・ 縮小.jpg


夏から冬に一気に突入したような急な冷え込みが続いている中、今日3日は、「小春日和」の暖かい日和だった。

吉井川の堤防のすぐ縁にある私の家から見える川面は春のようにキラキラと光り、川岸では、多くの釣り客が太公望よろしくのんびり釣り糸をたらしていた。

 

暦を見ると、113日は「晴れの特異日」とあった。特異日(とくいび)とは、その前後の日と比べて偶然とは思われないほど大きな確率で、ある気象状態(天気、気温、日照時間など)が現れる日のことらしい。

 

 最近の異常気象でその確立は下降気味らしいが、今日は的中である。急な寒さに震えていた人も自然も一息ついたような一日だった。 吉井川_3_1.JPG


木星.jpg「岡山☆星空を愛する会」の中心メンバーである友人の大野智久氏から、今朝方見事な木星(ジュピター)の写真が送られてきた。

 深夜2時ごろ自宅の望遠鏡から撮影したものとのこと。

 

 彼のメールには「左の2つの星は、木星の衛星です。縞模様が少しさびしくなりましたが、かすかに赤い斑点も見えていました。ようやく暑さも遠のき、名月をながめるころになりました。木星もいよいよ観望期を迎えました。お近くの天文台などでぜひご覧下さい」とメッセージがある。

 

 岡山県立児童館のプラネタリウムでの「小惑星探査機・はやぶさ」のDVD視聴も含め、星空を眺めながら、暑かった夏から秋へ季節の移り行きとともに、心と体をゆっくり移動させることも大切だと思う。


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